テツ部

ほぼ日記です

インフレがハイテク株下落になるワケ

こんにちは、てつやです。

最近、日本だけでなく米国株も下落してきましたよね。

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よく取り沙汰されるのが、米国がインフレだからハイテク株が下がって・・・

のようなニュースソースですね。

日経新聞5/18付↓

インフレ懸念を背景に米長期金利の先高観が根強く、金利上昇局面で相対的に割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に売りが優勢だった。

どうやら、「株と長期金利の関係」と「ハイテク株」について理解しておく必要がありそうです。

 

株と長期金利の関係

金利が上昇すると、なぜ株価が下がるのか、その理由を考えてみます。

 

例えば、株式評価モデルの1つである配当割引モデルでは、将来支払われる配当を現在価値に割り引いたものを株価の理論値としています。

 

そのため、金利が上昇すると、配当を割り引く割引率が上昇するため、配当など他の条件を一定とすれば、計算上、現在価値、すなわち株価の理論値は低下します。


投資行動の観点では、超低金利環境下では、債券投資からの受取利息(インカムゲイン)よりも、株式投資からの値上がり益(キャピタルゲイン)を選好する動きがよくみられます。

 

しかしながら、長期金利の上昇で超低金利環境に変化が生じると、債券投資からの受取利息の増加を期待することができるようになるため、株式投資の値上がり益を選好する動きに変化が生じることがあります。

 

長期金利が上がると投資家は株から債券にお金を流そうとするんですね。

 

ハイテク株とは

ハイテク株とはグロース株といわれています。

 

グロース株とは売り上げや利益の成長率が高く、将来にわたり大きな株価上昇が期待できる企業のことです。

 

ニーズが拡大しているサービスを提供し業績の急拡大が期待できる企業や、革新的なサービスや商品を提供することで新たな市場を開拓する企業などがグロース株として見られます。

 

コロナ禍においてはGAFAMをはじめとするオンラインでのサービス業の株価が爆騰しましたよね。

 

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時価総額は、この5社で日本の全上場企業の時価総額を超えると言われています。

 

恐るべし規模。

 

ところでグロース株は一般に、株価を1株あたり利益で割った株価収益率(PER)が高く、PERの逆数である益回りが低い傾向にあります。

 

長期金利が上がるとハイテク株が売られるワケ

長期金利の上昇局面では、株でのキャピタルゲインだけでなく、債券のインカムゲインを得るために資産を選択する傾向にあります。

 

また、ハイテク株はグロース株であることが多く、相対的な益回りの低さが嫌気されるから売られやすくなるのです。

 

そもそも金利が上がるということは、景気が上昇局面にあるサインです。

 

なので株価にとっても悪いことばかりではないです。

実際バリュー株については今の地合いの中で物色されていることからダウやSPも大きく下げていません。

ここ数ヶ月については実体経済と株価がかなり乖離している状態であると肌では感じていました。

でも下がるより上がる方がいいので個人投資家は相場に乗ってきてしまったんですね。

 

仮想通貨の乱高下あり、アルケゴスの問題が発生したにも関わらず株価は上昇しました。

 

コロナ禍で上げすぎた株価がハイテクグロース株の売りとともに調整局面にはいっているのが今ということになるのでしょうね。

 

各国まちまちですが、欧米などではワクチンの接種がどんどん進んでおり、コロナ前と同じような生活が送れるかも・・・

 

と思えるようになってきているのは確かなようです。日常が戻ってくる→オンライン上のサービスを提供する企業の活躍が減るということなのでしょうかね。

 

なんとも皮肉だし株って本当に天の邪鬼やなーと思いますね。

 

これからの相場は難しい局面が続きそうですが、バリュー株投資を視野に無理ない投資をしていきたいですね。

 

 

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